【全国行脚】 『紅秋ドリームハウス』~山口 美祢 編~
昨年、年末に訪れて以来、約半年ぶりの山口が今回の「すみからすみまで墨のおはなし」の開催場所。
呼んで下さったのは「紅秋」さんことルーカス明美さん。
紅秋さんはイギリスと日本で活躍する書道家さん。
「すみからすみまで墨のおはなし」で呼んで下さる主催者の方で、意外にも書道家の方は実は初めてなのです。
墨と言えば書道なのですが、これも不思議な感じ。
それほどジャンルの違う方々の所へ行っていたんだなと今更ながら実感するのでした。
まぁとはいえ、「墨の魅力を伝える」という点においてはどこで誰であろうが自分にとってはあまり関係のないことなのですが。
今回の開催場所は紅秋さんが運営する「紅秋ドリームハウス」。
昨年、日本の芸術文化を学ぶ場所、国境を越え心と心が繋がる場所として、以前からあった建物をリフォームされオープンされました。
前述の目的のもと、海外からの来客が宿泊出来る施設でもあります。
ドリームハウスでは墨絵のワークショップや、硯作成のワークショップなど、様々な日本の書道文化を紹介するワークショップを実施されています。
ということで着くなり早々、準備。
準備の後は、美味しいお弁当を頂き、お手伝いして下ってた紅秋さんのご家族の方と談笑していると参加者の方々が早くも集まり出されてきました。
紅秋さんのご友人やお弟子さん、また自分のSNSの案内を出してわざわざ参加して下さった方も。
そのうちのお一人は奈良にもしょっちゅう来ていて以前から知ってたとのこと。
奈良で会わずに山口で会うというのも何かのご縁。
墨のお話や材料の説明から始まり、墨の製造実演。
丁度ドリームハウスに泊まりに来られている海外の方も見学されており、大変驚かれていました 笑
その後は、参加者1人1人ずつ「にぎり墨」の製作。
一通り終わった後には質問コーナーなのですが、参加者が大人の方々がメインの会だとこの質問タイムが本当に長く、濃いのです。
普段中々、触れることのない墨の世界なだけあって、一部の外部文献だけだと学べないことも多いからでしょうか。
案の定、今回も沢山の質問が出ていました。
最後は工房から持ち出した30種類ぐらいの墨を自由に磨り、自由に書いてもらうフリータイム。
皆さん思い思いに書かれておられました。
そんな中聞こえてくる「この墨がいい」「あの墨がいい」という声は凄く嬉しかったです。
これを書く時にはどの墨が良いかとかよく言われたり、聞いたりしますが、最終的にどんな墨を使おうが自分は構わないと思います。
色・形・磨りご心地、表面のデザインや香りなど、墨は本当に様々な見るべき、感じるべき側面を持っています。
それら全て墨の魅力です。
そんな墨の沢山ある魅力の1つにその方の感性が合えば良いというだけのこと。
使って下さる方々の反応を見ていていつも思うことですね。
最後はご家族の方々と一緒に記念撮影。
終始ほんわかした雰囲気のもと終了し、山口を後にするのでした。