すみからすみまで墨のおはなし

【全国行脚】 『臨済宗 妙心寺派 薬師山 林昌寺』~愛知 春日井 編~

「書のまち」として有名な愛知県春日井市。

駅から徒歩15分程度の住宅地の中に林昌寺さんはあります。

 

 

今回お招き頂いたのは林昌寺副住職の野田芳樹さん。

野田さんは過去、工房にも来て下さったことがり、その時からのご縁で、今回の会の開催に至りました。

ちなみに野田さん自身も書を嗜まれ、現在も教室に通われておられます。

また、林昌寺副住職という肩書き以外にも、「(※)おてらおやつクラブ」の理事もなされています。

 

※「おてらおやつクラブ」とは?

お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動団体です。

 

 

当日は満員御礼、かつ参加された方の半数以上が書道をされているという、今の時代には中々ない光景。

さすが「書のまち春日井」といったところでしょうか。

 

 

また、今回の会にはスペシャルゲストとして、春日井市の石黒市長も参加して下さりました。

 

 

参加者の大半が大人の方ということもあり、じっくり時間をかけ墨についてのはなしをした後、製造実演を見て頂きました。

その後は参加者1人1人による「にぎり墨」の製作。

はじめて触れる生墨の触感に大変驚かれていたのが印象的でした。

 

 

にぎり墨の製作後は、持参した30種類近くの墨を使って、自由に試墨。

各々で墨を取っかえひっかえされながら自由に書いて頂きました。

 

 

特にこちらが何かを指示・説明する訳ではなく、参加者の方に全てお任せ。

ただ、皆さん書道をされている方ばかりということもあり、あっという間に集中され、約1時間程度、墨の香りが漂うお寺の講堂で書道を嗜まれていました。

 

 

お寺の中でこういったワークショップというのは中々出来ない経験で自分も実施しててもの凄く楽しかったです。

何より春日井の方々の書道に対する熱気が凄かった。

自分の活動に共感して下さった林昌寺の野田さん含め、参加者の方々のエネルギーで満たされた素晴らしい空間でした。

 

野田さん、そして春日井の皆様、本当に有難うございました。

 

 

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