子どもたちと墨を継ぐ

1400年の歴史を持つ伝統工芸品「固形墨」を受け継ぐ使命を担うべく、錦光園は様々な活動を行っています。 その中で目にした、子どもたちが墨に触れた時のイキイキとした姿。子どもたちが墨について“より深く知る機会を作る”こと、“体感する時間を提供すること”の可能性を強く感じてきました。 これからは錦光園が、子どもたちの「墨を擦る記憶」を作っていきたいと思っています。未来の日本を作る子どもたちに、固形墨の歴史を継いでもらうために。 https://kinkoen.jp/kodomo-sumi/

生徒さん達からの素敵なプレゼント|横浜市立矢向小学校

昨年から複数回にわたり、墨作りに関するオンライン授業を行っていた横浜市立矢向小学校3年4組の生徒さん達から素敵なプレゼントを頂きました。生徒さん達だけで材料の段階から作り上げた特製の墨と、御礼をしたためてくれた文集です。

 

数か月間に渡り、オンラインによる質疑応答などを経て、自分達で何回も作るのにトライして墨作りをしてくれました。失敗した経験から「次はこうしてみようと」と自分達で相談し制作に自発的に取り組んでいたと担任の先生から聞いた時には、本当に感心するとともに、自分もその姿勢を見習わないといけないと強く思いました。モノづくりの基本はまさにトライアル&エラーを繰り返すことだと思いますが、彼らは自然と出来ていたのは本当に凄いことだと思います。

 

元々は3年生から始まる書写の時間、書道セットの中に入っているコレって何だろう?から始まったとのことでしたが、それこそが彼ら彼女らが墨に対して疑問を持った最初の瞬間でした。そこから墨のことを調べるうちに、錦光園に行きつき連絡を頂き、オンラインによる授業を行うきっかけになったのですが、そこから僅か数か月間で、自分達で墨を実際に作ってみる所までいったのは本当に凄いことですね。

 

 

プレゼントされた生徒さん達が作った墨は大事にしていきます。小さくて形が不格好でも生徒さん達の頑張り、熱意がこもった墨。間違っても磨って使えないですね。

コロナが落ち着いたら横浜の生徒さん達に会いに行きたいな。

このページのトップへ

オンラインショップ