業界の大先輩から
先日とある会で製墨業界の大先輩の御講義を拝聴させて頂く機会がありました。その方はこれまで墨や業界に関する著書やレポートを多数出されている方で、自分も今日に至るまでその方の著書を拝読し、大変勉強させて頂いてきました。墨に対する愛情と飽きなき探究心を感じさせる姿勢は、世代を超えて素晴らしさを感じさせて頂きました。
その方のこれまでの著書の中で、いつも自分が印象深く記憶に残るのは、巻末のあとがきに必ず「産地の行く末を憂う」内容が記載されていることです。今回のお話の中でもやはり同様に、最後にその旨を伝えられていました。単なる需要の減少に留まらず、職人の技術や原材料の入手に至るまで、課題だらけの状況の中、産地として取るべき今後の行動も提言されていました。
その中で、要望が沢山ある今の世の中で何が求められるかしっかりアンテナを張り、お客様とのコミュニケーションを図り、求められるものに応えることこそ大事と仰っておられました。他にもお話を聞いていると、これまで数年間、自身が取り組んできたことが、頭の中でプレイバックするようで、ただただ旨が熱くなりました。改めて自身の行動にも更に落とし込んでいきたいと強く思った次第です。
最後にもう一つ話されていたのが、
「墨は決して無くなるものではない」
「ただし墨の果たす役割は何か」
1500年近く続いてきた日本の墨。
確かに簡単に無くなるものではありません。
ただ、だからこそ続いてきたからには理由があると思います。
その理由こそが産地の将来にとって大きな鍵になるはず。
文書で語れるものではありませんが、その理由を少しずつ解明しつつ、現代の世に分かり易く翻訳、伝えていくことこそ、自分の役割だと思っています。
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