『奈良県立奈良西養護学校』での墨づくり授業
1時間以上早めに着くように車で出発したにも関わらず、学校手前の住宅地で迷いに迷って正門までたどり着けず途方にくれておりました。
が、担任の先生との電話のやりとりで何とか学校に到着。
先生は授業の最中だったのに本当に申し訳ございませんでした。方向音痴で本当にごめんなさい。
今回訪れた奈良西養護学校さんは過去、先生と生徒さんが工房に来て下さっていたのですが、今回初めて直接学校に伺うことになりましたが、とにかく生徒さんが楽しみにしてくれていた様子で嬉しかったです。
ただ同時に、実際はじめて手に触れる墨に緊張もされていたようで、その両方が素直に伝わりました。
また、前日までに動画などで事前学習もしてくれていたらしく、準備は万端。
早速、授業が始まり墨の基本的な知識や製造工程を説明していると、生徒さん達は楽しそうに聞いてくれてました。
説明・実演のあとは、いよいよ生徒さん達自ら、まだ固まっていない生の墨に触れ、墨の木型を使って、本物の墨づくり。
各々の個性が良い意味でよく出た墨づくりの様子に見ているこちらも楽しませてもらいました。
意外に?器用に綺麗に作れた生徒さんもいれば、中々型がはまらなかったり、生墨の整形が上手くいかない生徒さんも。
でもそれでいいんです。
初めてすることにこれが正解なんてものはありません。
「ものづくり」はそれでいいんです。
元々予定には無かったのですが、出来上がった墨の出来栄えも素晴らしかったのと生徒さん達の楽しんでくれている様子を見てこちらも嬉しくなり、各々作った墨を学校に差し上げることになりました。
という訳で写真は生徒さん6人・先生2人の力作をぜひご覧ください。