子どもたちと墨を継ぐ

『奈良墨わいわいフェスタ』感想|奈良墨×東とみプロジェクト2022

 以前よりこちらのブログやSNSでもお伝えしていた、奈良市立東登美ヶ丘小学校の小学生達が、地元の伝統工芸の未来を見据えて何が出来るかを考え、自ら動いていく「奈良墨×東とみ」プロジェクト。

https://kinkoen.jp/info/news/3330/

 

奈良墨普及のために、その一環で行われた児童達の企画・運営によるイベント「奈良墨わいわいフェスタ」。

先日、奈良の平城宮跡の施設内で行われたので、当然のことながら自分も参加してきました。

 

 

 率直に感想を言うと、最初から最後まで嬉しさと有難さ、そして小学生達の頑張り、そして先生方の姿に感動しっぱなしでした。

 

 土曜開催の為、学校は当然お休み。

参加に関しては任意だったにも関わらず、学年の半数にあたる児童達が参加してくれ、当日の会の運営にあたってくれました。

 

 

 

 イベントの受付では事前に作成していたマニュアルを見ながら大きな声で来場者に対し説明する児童、沢山の来場者の前に立ち、緊張しながらもパソコンを使いながら奈良墨の状況をプレゼンする児童、ワークショップ参加者に対し、墨の磨り方や書き方を丁寧に1人1人説明する児童、また空き時間に自作の宣伝団扇をもって施設の外にイベントの呼び込みに出かける児童など、ただただその行動のどれもが凄すぎて、本当に小学四年生かと思うほど。

 

 

 そんな立派に頑張る児童達の姿を見て、あちらこちらから来場者の「凄い!!」の声が。

「そりゃそうだろう」とただただ納得するしかない自分 笑

 

 

 またそんな児童達の頑張りを見ようと、運営に携わってくれた児童達のご家族も多数来場して下さいました。

自分も小さな子供を持つ親なので気持ちは十分過ぎるほど分かります。

自分の子供が頑張っている姿を見るのは、親にとっては何よりも嬉しいことですね。

 

 

「地元の工芸の未来を」というイベントの趣旨はもちろんあるのですが、それ以上に、ご家族の方々が自分のお子さんを誇らしげに見られた光景が非常に印象深く開催出来て良かったなと思えました。

 

 

 中には児童の父・母・祖父・祖母と、家族総出で来られていたご家族も。

ワークショップの最中には一緒に来場されたお孫さんに筆の持ち方や書き方など教える様子なども見受けられました。

ご年配の方が若い人達に教える場面を見れたのも今回のこのような会があったからだと思います。

 

 

ワークショップで製作してくれた団扇のほんの一部。

他にも個性的な団扇が沢山出来上がりました。

団扇の提供にご協力して下さったのは、地元奈良団扇で有名な池田含香堂さん。

 

下の写真はワークショップ参加者にお土産として渡された児童手作りの栞。

最後の最後まで児童達の心遣いと手間が嬉しかったです。

 

 

児童達が考案し開発した新商品「銀河」も初お披露目。

こちらは先行予約販売もしています。

詳細は以下のリンクよりお願いします。

https://kinkoen.shop/?pid=173476479

 

 

個人的に一番印象深かったのは、「このイベントや新しい商品、ウチらが作ったんやで」と誇らしげに親御さんに話す児童の顔。

その顔は本当に忘れられず、同時にこの言葉こそが今回の全てだったのかなと思えた瞬間でした。

 

 

子供たちは興味を持ったことに対し、一生懸命になれます。

その時に発揮する力、集中力は凄まじいものがあります。

またこれらの原体験が今後の子供たちがこれからの人生に対し、少なからず何らかの影響を与えていくのだと思います。

 

自分達、大人に出来ることはその環境をつくってあげること、ただその一点に限ると自分は常々考えています。

 

今回、その環境を最初から最後まで作り出すことを貫き通して下さった東登美ヶ丘小学校4年生担当の先生方。

その先生方に深い尊敬の念を込めた感謝の言葉を感想の締めとさせて頂きます。

 

 

先生方

本当に有難うございました。

本当にお疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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