七代目の挑戦

墨に関する「学校向けオンライン授業」レポート

 昨年から始めた学校向けの墨に関するオンライン授業。先日このブログ内でも紹介した横浜市立矢向小学校3年4組の生徒さん達から、授業を受けて自分達で作った墨を見て欲しいと写真を送ってきてくれました。出来上がった墨はボコボコになってしまい「職人が作るものとの違いや作り方のコツを更に質問したい」とのことから2回目の授業の要請があり先日実施しました。約40分の授業中全て質問攻めで、彼らの本気度が本当に伝わって嬉しかったです。修正事項を質問で確認した後、今月に再度自分達で墨作りに挑戦するとのこと。上手くいってもいかなくても出来栄えの問題ではなく、大事なのは彼らの自分達が使う道具に対する探究心や情熱だと思います。彼らのような若い世代の人達が、日本古来の文房具である墨の魅力を少しでもこの先少しでも広めていってくれれば、いま自分がこの活動をしている意味が本当に出てくるのだと感じています。

 

 また来週には第一学院高等学校さんからの依頼でオンライン授業を実施する予定です。熊本・札幌・四日市キャンパスで同時配信実施とのこと。墨の製造時期ではありますが、目の前に向き合い墨を作る今と、遠い将来の為のこの活動は同じぐらい大事なことだと思っているので今後もしっかり継続していきたいと思っています。

 

 最後に先の矢向小学校3年4組の皆が作ってくれた生墨(型にはめ込む前のもの)をご紹介。なんと主材料である煤(すす)も自分達で採取し、それ以外の材料も自分達で調達し、作ったという大人でも真似出来ない行動力。子供の力は本当に凄い!!

 

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