七代目の挑戦

墨の乾燥具合

梅雨の期間ではありますが、最近は連日連夜本当に雨が多く、墨の乾燥には一番よくない時期。と墨は材料に膠が含まれているので湿気や温度が高すぎると腐る可能性があります。この梅雨や暑い時期を乗り越える為の、いわば体力作りと言えるのが3月頃からこの時期までにある程度まで乾燥させておき墨の水分を飛ばし、固めておかないといけないのですが、若干後発で作った墨や、乾燥しきれない墨が非常に気がかりです。墨の中の水分が内部と外部で呼吸のような空気の出し入れをする中で、どんどん蒸発していき、固まっていくのですが、水分が残っていると墨同士を叩いた時の音が全く違って鈍い音になります。案の状、この梅雨の期間で湿気を少なからず磨ってしまい、微々たるものですが固さが戻ってしまった墨が出てきたのが物凄く心配になってきました。納品先からは墨の製造の性質上、1年以上前から依頼があるだけに、途中で失敗しても作り直しが出来ないのが本当に墨の製造において難しい所だと思います。乾燥が終わった後も仕上げの工程がいくつもあり、最後の最後まで人の手が必要になってきます。原材料費以上に、この人の手間こそが墨の価値に繋がっています。ただ出来上がった単体の墨を、お店で、家で見てもそれは伝わりにくいものがあると思います。自分の使命はどういう人達がどういう想いで、どんな材料を使って、どんな作業を経てそれを作っているのか。それらを1人でも多くの方にお伝えだとしていく事だと思っています。

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