瓦を使って墨磨り体験|奈良市立飛鳥小学校
土地柄、地元の小学校の授業依頼も多いのですが、今回依頼を受けた飛鳥小学校は地元も地元。
自宅から自転車で10分ぐらいの距離にある小学校です。
書写の時間が始まった3年生を対象に、より地元の産業である墨に対する理解を深めてもらう機会になりました。
ただし今回の授業の目玉は何といっても「瓦を硯代わりに墨を磨る」というもの。
現在の児童達の持つ硯はセラミックやプラスチックで出来ており、墨を磨るためのものではありません。
硯はもともと石で出てきています。
ただ、墨を磨るといってもそういったセラミックの硯しか持っていない児童達に事前に準備して欲しいといっても中々難しいという事情があります。
そこで、小学校の先生のご自宅にあった使っていない瓦を砕き、硯の代わりになる瓦を先生方が事前に用意して下さりました。
授業の中身といっても、こちらからの指示は特に無し。
墨と瓦を使って自由に書く・描くのみ。
ほとんど使われることのない書道セットの中に入っている墨を、児童達は硯の上でゴリゴリ磨りながら、児童達は思い思いに好きな字や絵を書いていました。
なんでもそうですが子供達はまずは興味を持つことが大事ですね。
自分が出来る範囲は僅かなものですが、今後もこういった墨や書道に対する種まきを、子供達に向けて行っていきたいと思います。
余談ですが、後日担任の先生が当日の児童達の感想分をつづりにして持ってきてくれました。
こういうの貰うのは本当に嬉しいですね。
有難く見させて頂きます。