七代目の挑戦

とある方の講演を受けて

◆とある方の講演を受けて

先日、とあるジャンルで世界を舞台にご活躍されている方の講演を聞かせて頂く機会がありました。国内を飛び越え、世界で自分自身を表現する事で、今迄見えていなかったこと、またそこから見えてきたことを分かり易く教えて下さいました。その内容は今の自分にとって、今の奈良にとって間違いなく不足していることを教えて下さいました。

 

◆大事なのは「文化を翻訳すること」

奈良はその歴史や古くからの建造物など、日本国内でみても屈指といえるほどの「資源」を持った県です。その方が言われるのは、自分達はそれを普段から当たり前にとり過ぎていて、それらの「資源=文化」を外に対し発信する事があまりにも下手だというのです。国が変われば当然文化が変わります。それら日本の文化を他国の方に対し、「翻訳」し伝えていく事にもっと努力すべき、そして外のことをもっと勉強すべきとご指摘されていました。

 

◆奈良の底力

ただし、奈良の県民性として、都があった時代から脈々と続く歴史そのものを、人から人へと「伝えていく力」が非常に強いとも仰られていました。特に自県の歴史・文化を大事にしている県である事は奈良市の中心地に自分達がいる事もあり、物凄く分かる部分でもあります。だからこそ、それらを外に伝え、奈良の魅力をより発信していくには、まずは自分達が自分達の事を知る事が大切なんだと心底思いました。

 

◆これからすべきこと

自分に置き換えれば、まずは業界の歴史や過去をしっかり知る事。そしてそれに自分の解釈を加え、これからの自分の動き一挙手一投足を、県外の方に海外の方に、丁寧に翻訳作業を行い伝えていく事が大事なことだと思いました。ましてや「墨」「書道」といったかなり特殊なジャンルである以上、それは本当に必要な事だと思います。その一連の動きが業界の復興に少しでも貢献出来れば良いと思っています。

 

◆最後に

ご講演して下さった方が言われていて一番心に残っているのが「チャンスは自分のタイミングでは来ない。来たタイミングがチャンス」という事でした。ただし、自分が何事にもまずは行動しない限り、そのチャンスも後から来る事は無いと思います。これからの道が開かれるようにこの業界で自分も行動し続けていきたいと思います。

 

 

このページのトップへ

オンラインショップ