最近、学校図書や奈良墨を使った体験イベントなど、子供向けのお話を各方面から多く頂くことが非常に多いです。奈良墨に限らず、伝統工芸に関してはやはり作り手も少なくなっていきますが、使い手も少なくなってきているのが現状です。子供の間から、日本には、自分の住んでいる土地にはこういったものがあるという事を、1人でも多くのお子さん達に周りの大人の方が教えてあげる事は物凄く大事な事だと思います。お子さん達の普段の生活の中では、中々、目に触れない、手に触れないものではありますが、我々のような作り手とお子さん達を繋ごうとして下さっている方が多々おられるのは非常に有難いと思っています。それに応える為にも、お子さん達に向けてこちらからも積極的に発信していかないといけないなと思った次第です。伝統工芸でも何でもそうですが、これからの事はこれからの人が深く関わらないと前に進まないはずなので。