泥棒のような・・・
基本、墨作りの仕事中は墨の原材料の煤の汚れで絶えず黒く汚れます。ただその製造工程の中でも特に汚れるのが、煤と膠を撹拌させる「捏ねまい」という作業です。密室の中、煤が飛び交う中、撹拌作業をしているので全身真っ黒は当たり前、顔も真っ黒に汚れます。もっと言うなら吸い込む空気にも煤が含まれているので、作業後に鼻をかんだり、うがいをすると煤の黒さが混じっているのは当たり前の状態です。添付の画像は捏ねまい作業直後の様子。マスクをしているものの、顔も汚れ、朝の明るいタイミングで撮影しているものの、もはや泥棒のような状態です 笑
この捏ねまい作業で「生墨」が出来上がり、この後がいよいよ墨作りの本番になっていきます。その際の様子はまた後日、こちらのブログで少しずつご紹介していければいいなと思っていますので楽しみにしておいて下さい。