七代目の挑戦

自身で作成した墨木型による墨の出来栄え

ちょうど1年前、木型彫刻の師匠である中村雅峯さんのもとで初めて自分で作成した墨木型。半年ほど前にその木型を使い作った墨が乾燥の期間を経てやっと出来上がりました。彩色も施し、やっとお披露目。シーズン中に自分でその木型を使って墨作りをしている際も分かってはいたのですが、まだまだ彫刻が下手過ぎて出来上がりを見ていると反省するべき箇所ばかり。彫り跡が下手な箇所を「悪い意味で」墨はしっかり絵として拾ってくれています。最終仕上げの彩色も自分で行ったのですが、彫っていた際に刃物の力加減が強すぎて彩色を入れる文字の箇所が深すぎて彩色が思うように入らず、見た目も汚く見える有様。中村さんもよく「彫りにおいて深いのは下品、浅いのは上品」と言われていたことが、自分で彩色をすることで身に染みて分かった次第。

 

とはいえ、今の自分の技術はこんなもんです。全てがいきなり出来るとは微塵も思っていませんが、遠い将来、師匠にも褒めて頂けるような作品が作れることを願って、墨型彫刻、そして当然墨作りも、日々精進していきたいと思います。

 

(左)祥雲

(中央)硯池尚ふ乾

(右)多福来

 

 

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