仕上がってきた墨を見て
昨年製造した墨の一部が仕上がってきました。半年以上の乾燥を経て、表面の仕上げを経て、また自然乾燥させていくのですが、この時点で固まってしまった形はもう元には戻りません。墨の中の水分がこの半年程度の間に少しずつ蒸発していき、固まっていきます。作った時に出来が分からなかったものがやっと半年を経て分かるという、物凄く先の長い話です。今回も大いに反省すべき点が多々見つかりました。あの時の作り方はどうだったかなと半年前の事を思い出しながら、今年はこうしようという先への動きに繋げていきたいと思います。来シーズンは少しでも墨作りが上手くなっていたいと心底思う次第です。