七代目の挑戦

墨の彩色

製造シーズンも終わり、最近の仕事はもっぱら墨の彩色。墨は作った後、乾燥させたあと、表面を一度水洗いし上薬を塗ったり、状況に応じてその後、表面を磨く事などがあるのですが、最終の工程では墨の表面に彩色という色を塗り化粧をする工程があります。墨の黒に対し、鮮やな金色などの顔料で一番色付けすることで、一段と墨の黒色が栄えていき商品価値がぐっと高まります。中の機能自体は当然変わりませんが、見た目の美しさも魅力の墨にとっては非常に大事な工程です。自分はまだまだ彩色が下手な為、練習を兼ねてやっていますが、中々どうも上手くいきません。元々、墨屋さんでは店主の奥さんなど、女性の方がよく彩色をしている風習があり、今でもその名残りか女性の方が彩色をしていることが多いです。確かに手先が器用そうな女性の方の方が向いているなと思いながら、自分の雑さに嫌になるほど日々悪戦苦闘しています。全てはお客様に墨を取った際に喜んでもらえるために・・・日々精進します。

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